Kanatan | Exhibition | Gallery Tsukigime | ギャラリー月極

Kanatan
Kanatan Exhibition
“枯れた胡蝶蘭”
2019/01/25~2019/02/02

幼少期から、古いものや、他人の目に拾われないオブジェクトに強く惹かれていたKANATANは、高校時代にデザイン学校に通う兄の影響で「絵が描けなくても物作りができるツール」のPhotoshopを知り、コラージュ作りを始めました。作品の素材は、インターネットから拾うチープなフリー画像、買い集めているガラクタ、動画共有サイトにあげられた製作者不明の動画など、日常の中に溢れているものばかりです。これらのありふれたイメージ素材は、作家の手により、普段は交わることのない対比的なものが組み合わせれ、アンバランスな「どこの引き出しにも仕舞うことが出来ないもの」に変化します。カテゴリーを特定できないイメージ群は、違和感に溢れ、時には不快感をつのらせ、情報過多社会を皮肉に擽ります。

タイトルの「枯れた胡蝶蘭」とは、贈呈された胡蝶蘭を放置し枯らせてしまった後も、ずっと捨てずにベランダに残してしまったKANATANを見た友人が、作家を体現している言葉として作った、オリジナルのイディオムです。麗しいイメージの胡蝶蘭と、憂き「枯れる」という単語の組み合わせは、作家の作品同様相反であり、KANATANの世界観を強く表している言葉とも言えるでしょう。

今回は、数十年間作りためたコラージュに、CGやムーブメントを加えた、デジタルインスタレーション作品を展示予定です。 この機会にぜひご高覧ください。

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KANATAN (かなたん)

1987年生まれ。神奈川県出身。動画広告会社に正社員として勤務をしながら、グラフィックアーティストとして作品を制作中。近年では、代表的な作品である、対比的な物を組み合わせて作られるグラッフィックコラージュのみならず、VJや映像などにも活動の幅を広げ活躍中。