この度、OKYAKUでは漆芸家・桐本滉平と現代美術作家・cobirdの二人展「身の丈の、」を開催いたします。
アーティスト的アプローチの工芸作家と、工芸的メソッドを用いたアーティスト。 漆芸家・桐本滉平は、現代における漆芸の新しい表現を模索するべく、工程の全てを作家一人で賄える乾漆の技法を用いることにより、作家本人の意思・表現をより細部に浸透させる。
一方、現代美術作家・cobirdは、印刷されたイ メージの紙などを短尺状に切り分け、織り込み再構築する技法ウィービングを用いる。その工芸的アプローチ・メソッドを持って自身の表現となす。
工芸⇆美術の交点的二人展。
二人の見据える、身の丈の「美しさ」とは。 反復と鍛錬の先にある、身の丈の「表現」とは。 その表現を媒介とする身の丈の「社会との繋がり」とは。 肩書きは違えど、同じ問いを共有する二人の「解」への終わりなき途中式。
謹賀新年よろしくOKYAKUを紅白の作品で彩ります。 桐本滉平氏から紅白の漆で塗り分けたの乾漆の器類、生家である輪島桐本の酒器類を、cobird氏からは高知・浜田和紙 から提供いただいた先染めの手漉き和紙を用いた紅白のウィービング平面作品、その他アーカイブ作品を展示します。
– – 以下、作家コメント- –
漆芸家・桐本滉平
工芸というと伝統的な側面のみが注目されがちですが、現代においてものを生み出す以上、この時代における表現を追 求し続けていきたいと考えています。この度、cobirdさんとご一緒させていただけることで、時空を超えた新たな発見 に出会える場になるではと胸が高鳴っています。
現代美術作家・cobird
今回はジャンルを差別しないOKYAKUの懐深さのお陰で、桐本くんとの企画展示にお誘い頂きました。また、素材提供 にあたり浜田兄弟和紙にもバックアップ頂き、改めて皆様に御礼申し上げます。私にとっては工芸はマイメンであり兄 弟。でも時々敵なのかも?と嫉妬する存在。私自身、会場がどうなるか楽しみです。この機会に、是非それぞれの現代 の表現をご高覧ください