この度、月極ではネイティブ・アメリカンを祖先に持つ北カリフォルニア出身のアーティスト Levi Pataによる個展『BLACK, WHITE, RAINBOW』を10月14日(土)から10月29日(日)まで開催致します。
Levi Pataは、2歳の頃から絵を描きはじめて、我流ながらに絵を描き続けてきました。2009年より日本に移住して以来、京都・東京を拠点に制作を行い個展、ライブペイントでの表現を軸に活動してきました。彼の描くペインティングやドローイング、そこに込められたメッセージは多くの人々の心を捉え、そこに賛同したアパレルブランドやアーティストとの数多くのコラボレーションやプロジェクトを手掛けてきました。
その代表作には、日本が世界に誇るファッションデザイナー宮下貴裕が手掛けるブランド、『TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist』へのデザイン提供、『Levi’s』501®デニムの150周年イベントでの女性シンガー UAとのLIVEパフォーマンス、『ゲスの極み乙女』のフロントマン 川谷絵音が手掛けるプロダクトブランド『LATENCY』とのコラボレーション、熊谷隆志が手掛けるストリートブランド『WIND AND SEA』とのコラボレーションなどが上げられます。
そんな多岐に渡る制作活動を続けてきた彼が行う個展『BLACK, WHITE, RAINBOW』は、彼の祖先である先住民族の文化から学んだ「全てのモノはエネルギーでできている」ということを表現した内容。ネイティブ・アメリカンたちは、よく月を見ていたそうです。植物を収穫し農焼きする時期、伝統的な儀式を行う時期、それらを月と他の天体の変化、そこに生ずるエネルギーに応じて行っていたのです。Levi Pataも、東京に移住してからも月を観察することを止めませんでした。それはエネルギーの流れを見ること、そして感じるためでした。
本展示は、彼が最もエネルギーを表現する上で、最適であると選んだライブペインティングからはじまる。限られた時間の中で、彼は見えないはずのエネルギーを、様々なメディアを用いて可視化していく。そして、その周りを彩るように新作たちが展示されます。
「すべてはエネルギー」
Levi Pataが表現するエネルギーとは、またネイティブ・アメリカンが残し続けているエネルギーとは、どんな色をしているのか、どんな形をしているのか。それはきっと、東京で生きてきた我々が見えなくなってしまった形なのかもしれない。是非、この機会に皆様にご高覧いただけますと幸いです。
[Artist Profile]
Levi Pata リーバイ・パタ
1985年アメリカ・カリフォルニア ホリスター生まれ。ネイティブアメリカン(北カリフォルニアのノムラカ族、サウスダコタ州のラコタ族など)であり、ハワイの原住民やヨーロッパをはじめとする10の異なる民族の血を受け継ぐ、北カリフォルニア出身のアーティスト。2歳から我流で絵を描き始め、その後、琉球空手で黒帯を取得。16歳の時に那覇の道場での稽古をきっかけに日本への移住を目標として掲げた。現在は東京を拠点に制作活動を行い、個展、ライブペインティングやアパレルブランドとのコラボレーションなど数多くのプロジェクトを手掛けている。
Instagram:@sofunithurts
<主な活動>
2019年1月「TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist」の2019年秋冬コレクション「1ONE MY WAY」のデザインに数々の作品が採用 / 2021年6月渋谷西武店にて開催された 「Freedom Is No Fear」(自由とは恐れがない)にて、自身の作品が採用され、ショーウィンドウのデザインを手持ける / 作品集「小さい部屋から」、ポストカードブック「ANOTHER SUNSET」(HeHe出版)の他、8月には自身のルーツであるノムラカ族の歴史的出来事が終られたエッセイ「GenesisPlace/はじまりの木:現代のカルフォルニア・インディアンの話』が青士社から出版 / 2022年11月 音楽とアートの掛け合いによる唯一無二のセッション「CALL AND RESPONSE」にて、日本を代表する女性歌手 UA とLIVEパフォーマンスを実施。2023年5月、リーバイス501デニムの150周年イベントで又UA とLIVEパフォーマンスを実施。8月 ZOZOTOWN Villaの「The Package」のプロダクトシリーズのデザイン。
[Artist Comment]