Takuya Kamioka | Exhibition | Gallery Tsukigime | ギャラリー月極

Takuya Kamioka
"Rays"
@OKYAKU [Curated by TSUKIGIME]
2023/05/13 〜 2023/05/28

この度、OKYAKUでは、アーティスト・Takuya Kamiokaによる四国初個展を開催いたします。

 

20歳の時分より、仲間のイベントのフライヤー制作にはじまったアーティストとしての活動は、38歳を迎える今年で、18年目。水曜日のカンパネラ、ANARCHY、真心ブラザーズなど著名アーティストのCDジャケットのデザイン、レッドブル、バャリースなどのパッケージデザイン、はたまた、ReebokからPump Furyの「takuya.k model」を手掛けるなど、クライアントワークをベースに、さまざまな技法に磨きをかけてきた20年弱。多種のマテリアル・技法を使い分け、クライアントのリクエスト上をゆく作業に快感を覚えたと云う。

 

幼少期よりグラフィティーに興味を持ち、絵を描き出し、20年以上。仕事には恵まれ、さまざまな交友関係の中で、皆が名前を聞けば分かるアーティストやブランドとの仕事を手掛けてきた。それらにやり甲斐は感じながらも、「自分の絵で飯を食う」というラウンドへの、序章であったと語る。

 

満を持して、本年より、アーティストの第二ラウンドとも言える個人の活動を開始。「油彩の風景画」という、流れに寄らない画風、独学ながら、経験に裏付けされた油彩の技術に、強固な個の表出を感じる。「間違いなく信じられるのは、絵しかない」その実直な姿勢が、彼をアーティストたらしめる原動力か。

 

本展の為に描き下ろされた作品群は、ドライな空気が流れるカリフォルニアの風景。人影はなく、家とプールと空とサボテン。なんとも形容し難い、寂れた光景に、ふと惹かれたのだと云う。澄んだ空気や、日差しに、落ちる影。それらでディテールが、どこか人気のない寂しい風景に、温かみのある情景を与える。

 

「絵でなら、世界と渡り合える」そう強く語るアーティスト・Takuya Kamiokaの新たな章の幕開けを、是非、この機会にご高覧ください。

 

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上岡拓也

1985年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。フリーランスの作家として活動中。これまでにバヤリースオレンジ、湖池屋等のパッケージや、KOHH、BADHOP、KANDYTOWNなどのCDジャケットやBLACKEYEPATCH、STUSSY、XLARGE等アパレルブランドと、多岐にわたりアートワークを提供している。

 

2018 個展 “MACHIABELLI” ギャラリー月極

2023 二人展 “GRIND HOUSE” THE PLIG