ten_do_ten_ | Exhibition | Gallery Tsukigime | ギャラリー月極

ten_do_ten_
"CHARAGRAPHY"
@OKYAKU [Organized by TSUKIGIME]
2023/02/18~2023/03/05
*高知巡回展を主催

この度、OKYAKUではten_do_tenの個展 「CHARAGRAPHY」を開催します。

 

昨年末に東京「CALM & PUNK GALLERY」にて開催された展示の巡回展であり、作家本人にとって、四国初展示となります。

 

ten_do_tenは、ピクセルを自在にあやつるピクセル・デザイナーとして活動しています。中学生の頃、父のマイコンでピクセルに出会いピクセルアートの制作を開始しました。武蔵野美術大学在学中よりグラフィックデザイナー松本弦人氏に師事したのち、1995年デラウエアに参加、2001年脱退。初期モバイル・ウェブのサービスである立花ハジメ主宰、i モード公式サイト「The End」で、横尾忠則やOBEY GIANTらと毎週、モバイル・グラフィックを発表しました。2001年9.11以後、自身でウェブサイト「ten_do」をスタートし、毎週ピクセル・グラフィックをオンラインで公開するという精力的な活動を続けています。日々生み出し続けたピクセル・アートは、なんと2万3000点を超え、現在もなお継続されています。

 

その他の主な仕事に、そごう西武池袋店のキャンペーン、ローリング・ストーンズ・ジャパンツアー公式ロゴマーク、UNIQLOクリスマス・ワールド・キャンペーンなど。国内のデザイン、コラボレーションワークのほか、海外でのクライアントワーク、エキシビジョンにも参加を続けています。

 

本展では、ten_do_ten自身が解説書を書くほど思い入れのある古今東西のキャラクター達を、禅画の先人達が、達磨、寿老人、寒山拾得を自由な解釈で描いたように、カリグラフィック、すなわち書道的にピクセル・デザインされた作品たちが展示されます。

 

オンラインで日々発表を続けてきた作品たちが、フィジカルで古典的なキャンバスというメディ アでOKYAKUに所狭しと並びます。

 

またCALM & PUNK GALLERY出版は、アートブック「CALM & PUNK Book」を再開。東京展の開催を機に出版された「ten_do_ten : 3×4 CALM & PUNK Book#1」をOKYAKUでも発売致します。

 

是非この機会に、ご来場ご高覧頂ければ幸いです。

 

アーティスト・ステートメント

 

点のオール・オーバー・ザ・ワールドな大好きキャラクター達を、書道った(カリグラフィった)点の「キャラグラフィー」展。

 

「キャラグラフィー」は「カリグラフィー」な「キャラクター」 「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「カリグラフィー」「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「キャラ・グラフィー」 英語で文字は “character” 英語でキャラクターも “character” デジタル・アートが投資の対象になるご時世ですが 「webにすでにアップされた僕のpixelのデータはどんな通貨でも買えない。 だってデジタル・データの本質から言うと、僕のpixelのデータはすでに、 すべての人に完全に公平にシェアされちゃっているのだから」 って、再確認しちゃったので、真っ白なキャンバスにピクセル・ペイントした、 ただただ、ストレート・アヘッドな展示になります。 達磨さんや、寿老人ちゃん、寒山・拾得くんをフリ~なマインドで 「キャラ禅画」していた先人達のように、大好きなキャラクター達をお手本に 「キャラ書道」するスタイルでノン・エディションにキャラグラフィー! ピクセルで絵を描く事は、筆で絵や文字を描く事と根本的に違います。 墨を染み込ませた筆で紙に絵や書を描く事は、やり直しの効かない、 時間と筆と紙と作者の一期一会な作業です。 対してピクセルをスクリーンにマウスで置いて行く作業は、 何度も置き直しができますし、 ピクセル自体は「ちびっ子」でも「大先生」でも、 置いているピクセルは同じピクセルでしかありません。 物質と時間と作者の技量の制約とをとことん受ける、 メディテーティブな筆での作業。 物質と時間と作者の技量の制約をなにも受けない、 プラスティックなピクセルでの作業。 どうでしょう?、正反対ですよね。正反対だからこそ、 シミュラーな完成形を目指した時に、なにか陰陽的に引っ張り合う、 現代的で、特別なケミストリーがあったりなんかして!! 絵金を生んだ高知の地、鏡川の流れの側でキャラグラフィーが たたずむのを今からとっても楽しみにしています!!!

 

このエキシビジョンを MacPaint、Hypercard、QuickDrawの開発者、 ビル・アトキンソンに捧げます。