

会期:2025年11月9日(土) – 12月7日(月) ※月休廊
開場時間:14:00 – 20:00(月/水/木/金/土) 13:00 – 19:00(日)
入場:無料
会場:月極
住所:〒152-0001 東京都目黒区中央町1丁目3-2 B1
HP:https://tsukigime.space
Instagram:@tsukigime.space
[ Reception Party ]
会期:2025年11月8日(土)
開場時間:14:00 – 18:00
入場:無料
会場:月極 & メグロネオン
Instagram:@tsukigime.space / @meguroneon
“八百板浩司 画集出版・出版記念展示『ANTHOLOGY』“
この度、月極では作家、八百板浩司の画集出版・出版記念展示『ANTHOLOGY』を、11月9日(日)から12月7日(日)までの期間、開催致します。
八百板は魚や水辺の生き物の形態を描く作家であり、その起源は1980年代後半に遡ります。イラストレーターとして活動をスタートさせ、雑誌『Outdoor』、『釣りトップ』といった媒体にイラストを寄稿し徐々に認知度を広めていきました。そして、1993年から2002年にかけて、伝説的・釣り雑誌として知られる『Tackle Box』のカバーアートを担当。
このアートワークはその時代の読者や業界人に受け入れられ、国内外でも高い評価を受けることに繋がり、現在は釣り関連の様々なプロジェクトに参加することになっていきました。
そこで、八百板はフィッシュアートのパイオニアとして世界中に「日本の釣り文化を広めて行きたい」という思いで活動を続けています。
八百板の作風はワイルドライフ・アートを軸としたポップアート的な表現が特徴的です。その形態をリアルに描かれた魚たちが色鮮やかに表現されることで、他にない現代アートとしての存在感を放っています。
今回、出版される画集『ANTHOLOGY』には、八百板が1980年代から制作し続けてきた作品200点以上が掲載されます。展示には掲載作品から選ばれた原画を中心に新作を加えたラインナップが展開されます。タイトルの通り、八百板の活動を一挙に振り返る内容です。
この画集出版と展示が実現したのは、当ギャラリーのオーナーが『Tackle Box』時代からの八百板ファンであり、10年以上前に『Tackle Box』編集部に、表紙の原画を購入できないか?と問い合わせをしたところから始まります。八百板は、2024年に横浜で開催された『釣りフェス』において縦910・横2150mmの大型サイズの作品を出展。展示後にその作品をデジタルデータ化するために撮影する必要がありました。その際に撮影場所として使用されたのがギャラリー月極であり、それをきっかけに八百板の「釣り業界以外にも自らのアートを広めたい」という思いがオーナーの考えと相まって、月極から画集が出版されることになりました。
今回の画集と展示について、八百板は次のように思いを語ります。
「我が国の工業製品の完成度は世界一だと思うし、それは勿論釣具にもしっかりと反映されている事だと思います。
勿論それは大勢の[釣り]という一つの文化を愛する人々によって支えられているとも思います。
しかしながら、一重に[釣り文化]といいますが文化(カルチャー)という物が多面的な物とするならば、ちゃんとしたカルチャーとしては、まだまだ残せていない事も多くあると思います。
だから僕も誰かの目標になるようなものを1つ残したい。あと『魚の絵なんて日本じゃ売れないよ』と、言われ続けた時代からめげずに続けて来られた事は、僕を支え続けて下さった方々のお陰様だと思うし、これが益々世界に認められるような状況になっていったら[日本の釣り文化]も変わってくるという希望と、支えてくださった方々やサカナ達にお返しして行きたいという思いを持ってこれからも描き続けて行きたいと思うのです。」
今回、展示されるのは、八百板が作り上げてきた独自のアートであり、その作品にはワイルドライフ・アートやポップアートにカテゴライズできない特別な魅力が表現されています。その圧倒的な迫力を体感してください。
[Profile]
Koji Yaoita / 八百板浩司

1961年5月2日生まれ、千葉県立市川工業高等学校インテリア科卒業後、日本デザイン専門学校エディトリアルイラストレーション科卒業。いくつかのデザイン事務所、広告代理店を経て、フリーランスのイラストレーターとして活動。雑誌「アウトドア」「つりトップ」などにイラストを掲載。1990年には、日本イラストレーション展テクニカルイラストレーション部門入選。
1993~2002年に、雑誌「Tackle Box」の表紙を担当。のちにそれがエポックメイキングとなり1995・1996年「国際フィッシングショー」のポスターをはじめ、釣り関係の様々なプロジェクトを担う。2002年より、米国ニューハンプシャー州にて「フィッシュ&ゲーム」や「トラウトアンリミテッド」に提供した作品が高い評価を受け、同所にて個展を開催。その後も広告や釣り雑誌の表紙などを担当する傍ら、オリジナル作品の制作を続け、現在は「作家」として活動へ移行している。