会期:2023年9月16日(土) – 10月9日(月)
開場時間:11:00 – 19:00
定休日:なし
入場:無料
会場:UNEVEN HUB STORE
住所:〒451-0021愛知県名古屋市西区天塚町1-108-1
HP:https://unevenhub.store/
Instagram:@uneven_hub_store
“ストリートカルチャーから紐解き、出会った世界線、
cobirdが現代美術で織りなすリアリズムとは”
この度、月極キュレーションのもと現代美術家 cobird(コバード)による個展『マ グ シ ョ ッ ト』の巡回展『cobird Solo Exhibition『マ グ シ ョ ッ ト』in Nagoya』を9月16日(土)から10月9日(月)までの期間、UNEVEN HUB STOREで開催致します。
cobirdは、印刷した紙などを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、手作業で織物の組織のように1本づつ交互に差込みながら形成されるコラージュ作品を主に発表を続けている作家です。この独特の制作スタイルは、彼のルーツのでもあるアパレルメーカーで勤務して得た布帛・編み物の基礎、生地組織への造詣、そして彼が強く影響を受けたストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックのサンプリング手法、その両方が合わさり1つに結びつき生まれたもの。本スタイルを軸に、個展やグループ展をはじめとした美術業界での発表のみならず、ファッションブランドやミュージシャンへのアートワークを提供するなど、国内外で活躍してきました。
本個展では、作家活動の初期より制作し続けてきたマグショット(逮捕写真)シリーズを発展させた、約40作品もの新たなアートワークを発表致します。現代美術でありながら、音楽やファッションが基準となる現代のストリートカルチャーの要素を根源に現代美術として昇華したcobird の作品群。是非この機会に、ご高覧頂けますと幸いです。
[Arttist Comment]
私は既存イメージを扱い、サンプリングをベースにしたコラージュ技法で作品を制作してきました。
それはストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックから影響を受けてきた
私にとっては自然な選択だったのです。
しかし、この世界にのめり込む内に美術史や文脈にもフラットに関心をむけていると、
コラージュの祖とも言われるパピエ・コレ、さらにはキュビズムという存在に繋がりを感じ、
救われた気持ちになりました。
本展示の主軸は、キュビズムやヒップホップへのオマージュというより、
無慈悲なカット&ペースト法が生まれながらにして存在する、
私なりの美の計算式で検算を繰り返すような行為です。
また同時にミックステープにしか収録できないビートジャックのように、
無作法でも野性な個性を、自分に導き出そうとしているのです。
私にとって作品とは、布帛組織の様な小さな空間の集合体、幾何学に時間を纏う具象であり抽象、
誰もが様々なエレメントを時空間を超えてごった煮に出来る、そんな現代の絵画でありたいと考えています。
[Profile]
cobird
1977年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部デザイン科卒業。その後アパレルメーカー にて、デザイン業務に従事しながら、布帛、編み物の基礎を学ぶ。この生地組織への造詣と、彼が強く影響を受けたストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックのサンプリング手法が活動のベースとなっている。具体的には印刷した紙などを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、手作業で織物の組織のように1本づつ交互に差込まれる事で、コラージュ作品として形成している。現在は、東京を中心に個展やグループ展で作品を発表、またファッションブランドやミュージシャンへ、アートワークを提供するなど様々なシーンでのクリエイションも行っている。更に国内外のアーティスト・イン・レジデンス、AIR Onomichi(日本、広島)高雄市文化局主催Pier2AIR(台湾、高雄) Beirut Art Residency(レバノン、ベイルート)の参加経験を活かし、現在山梨県西湖にてAIR”SAIKONEON”の運営と管理に関わっている。
主な展示歴に、「時と場合」ギャラリー月極(東京) 2018、「変容のありか 流れる時間の捉え方」藤沢市アートスペース(神奈川)2020、その他の参加プロジェクトに「NINJA TUNE × Sasquatchfabrix. 」カプセル コレクション、Tシャツデザインに作品提供 2021など。
Instagram:@cobird1432