KOSUKE KAWAMURA × GUCCIMAZE × YOSHIROTTEN “CHAOS LAYER” | News | Gallery Tsukigime | ギャラリー月極

KOSUKE KAWAMURA × GUCCIMAZE × YOSHIROTTEN “CHAOS LAYER”

CHAOS LAYER

開催日時:2021/7/30~2021/8/20 12:00-19:00 日・月休廊

@gallery Tsukigime

 

この度、ギャラリー月極では、KOSUKE KAWAMURA・GUCCIMAZE・YOSHIROTTENによる 合同作品「CHAOS LAYER」の展示を行います。

 

7月に移転した本ギャラリーのこけら落としとなる今回の展示は、東京を中心に国内外のアー ト・カルチャーシーンなど、その他幅広く活躍するKOSUKE KAWAMURA・GUCCIMAZE・YOSHIROTTENによる新たな制作手法で制作されたデジタルコラージュ3枚をキャンバスに落 とし込んだ平面作品の展示と、CHAOS DESKと名付けられた3人の制作現場を融合し展示期 間中、変異的に立体コラージュされていくインスタレーションで構成されます。

 

本企画はそれぞれがグラフィックデザイン、デジタルアートを活動のバックボーンにもつ3人 で、グループ展ではなく3人で1つのものを作り上げたい、というYOSHIROTTENの提案のも と実現いたしました。KAWAMURAはある作品の制作では2万というレイヤーを重ねた、と言います。レイヤーはグ ラフィックアーティストの製作にとって必要不可欠なものです。今回そのレイヤーデータを3 人でDROP BOXを介して共有するという発想のもと、このコラボレーションは進行しました。

 

作品の制作は、1人目が制作した元データを2人目が編集・加工し、3人目へ送り編集・加工 を重ね完成させていくという手法で行われました。通常では作家が制作途中のレイヤーデータ を他人に渡したり、触れさせることなどなかなか起きえないことです。完成後のコメントでGUCCIMAZEは、「どこまでデータを触って良いのかも分からない中で自分なりに試行錯誤し 編集をしていくのは、ある種の背徳感も感じた。」とも語っていることに、このコラボーレ ションの危うさ、難しさが感じとれます。

 

今回、最終的に完成した作品にはあえて特定のメッセージを開示していませんが、3人がそれ ぞれ提案したベースのモチーフにはそれぞれのメッセージや意味があるはずです。そこには、 過去に制作したモチーフが使われていることがあるかもしれません。今現在の何かを表現した ものかもしれません。それぞれが心に秘めるメッセージ、それぞれが持つイメージの個性がぶ つかり合い、制作過程ではある者は相手の個性を尊重した編集を、ある者は意図的に裏をかい た加工を行い三者三様が試行錯誤した末に絶妙な融合が起きました。完成後にKAWAMURAが 語った「いい意味で誰の作品でもない感じ。」というコメントはまさにその通りです。重ねあ げたレイヤーのもと完成した本作品は、観る者によっては静止画には観えず、一瞬目を離すと 違ったグラフィックに変化しているのではないかという感覚、また、この先、時の経過ととも に自然と編集加工が続いていくのではという錯覚すら覚えるのではないでしょうか。実際に観 えない幾重にも重ねられたレイヤーの奥には三者三様の過去が。完成した作品には三者三様が 表現したかった今現在が。さらには作品を凝視し続けることにより、観えないレイヤーが浮か びあがり、未来さえも想像できるのではないでしょうか。この混沌としたコロナ禍、人々が直 接顔をあわせることに規制がかかったこの時代に、デジタルとフィジカルの両面に精通する3 人が生み出した本作品は、この先も活動を続けていく3人のエポックメイキング的な作品とな りました。

 

<アーティストプロフィール>
KOSUKE KAWAMURA:
1979 年広島県生。東京在住。コラージュアーティスト、グラフィックデザイナー、『EREC T Magazine』アートディレクターなど様々な顔を持ち、表現方法もシュレッダー、 アナログ&デジタルコラージュ、コンピュータグラフィックス、ライブペインティングと多 彩。様々なライブ、イベント等のフライヤーも手掛ける。 大友克洋、田名網敬一、森山大道、中原昌也など作家とのコラボーレション多数。ファッショ ンからアンダーグラウンドカルチャーに至るまでジャンルの垣根を超えて活動中。

GUCCIMAZE:
1989年、神奈川県生まれ。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒。

デザイン制作会社勤務を経て、2018年独立。 東京を拠点に国内外へアートワークを発信し、数々のアーティストやブランドとのコラボレー ションを展開している。鋭さと硬質さを感じる立体的なフォルムのタイポグラフィ、鮮やかで ありながら毒々しさが漂う配色といった、独自のスタイルでグラフィック作品を制作。


YOSHIROTTEN:

1983年生まれ。グラフィック、映像、立体、インスタレーション、空間、音楽など、ジャンルを超えた様々な表現方法での作品制作を行う。2018 年 TOLOT heuristic SHINONOME にて大 規模個展『FUTURE NATURE』を開催。
GASBOOK より作品集『GASBOOK33 YOSHIROTTEN』を発売。